― すべてを語りきれない前提で ―
この回は、経営判断を正当化するための話でも、すべてを説明しきるための話でもありません。
経営の立場から、どんな前提で判断が行われているのかを共有するための回です。
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経営の仕事をしていると、「これが正解だ」と言い切れる判断は、ほとんどありません。
多くの場合、限られた情報、限られた時間、限られた選択肢の中で、どれを選ぶかを決めています。
後から振り返れば、別の選択肢もあったと思えることもあります。
ただ、その時点では見えていなかった条件も多くあります。
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経営判断は「前提の集合体」
経営判断は、一つの答えを導き出す作業というより、いくつもの前提をどう置くかという作業に近いと感じています。
例えば、
・今の人員状況
・数年後の見通し
・制度や業界の流れ
・現場への影響の大きさ
これらの前提の置き方によって、同じテーマでも判断は変わります。
だからこそ、「正解・不正解」で語ること自体が、現実にはあまり意味を持たないことも多いと感じています。
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すべてを語りきれないという現実
経営判断の背景には、社外には出せない情報や、言葉にしきれない感覚的な判断も含まれます。
それをすべて説明しようとすると、かえって本質から離れてしまうこともあります。
このブログでは、判断のすべてを説明しきることを目指すのではなく
どんな前提で考えているか
何を重く見ているか
を、可能な範囲で共有したいと考えています。
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最後に
経営判断は、誰かに評価してもらうためのものではなく、会社を続けていくために行うものです。
そのため、常に納得してもらえる形で語れるとは限りません。
それでも、考え方の一部を共有することで、「なぜそうなったのか」を考える材料にはなると思っています。
このブログでは、正解を示す場ではなく、判断の前提を置いている場所として読んでもらえたら嬉しいです。